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びゅうと吹く風

Posted by さおる。 on 25.2012 日常 10 comments 0 trackback
ひやしんす
ヒヤシンスが咲いたよ。いい香りが部屋中にあふれます。




びゅうと吹いて行ったんだ。
一陣の風が。
びゅうと吹いて、一瞬でかっさらっていってしまった。

立ち尽くす私の横をかすめて。
火柱をあげて燃え上がる隣家を、呆然として見つめていたあのひ。

風はびゅうと吹いて、人の暮らしを奪って行った。
ビービー弾に病気の金魚、積み重ねた蜂の巣箱に、キウイフルーツの棚。

そして、人の命。

なにもかも消えてしまった空き地には、今日もびゅうと風がふく。

フェンス越しに交わされたたくさんの言葉は、風にまぎれてしまった。





初めてのスーツを着た息子を駅まで送った。
もう定期も期限を切った。
今日がこの駅から見送る最後。

ありがとうと言って、初めて履いたぴかぴかの革靴で階段を駆け上がっていった。
開け放した息子の部屋に、カーテンと一緒に風がびゅうと吹き込む。

立ち尽くす私にまとわりつくように風はびゅうと吹く。

大きな螺子をまくように、季節を一つ巡らせるように
息子の足元をすくうかのように、風はびゅうと吹く。



熱を持った息子の四肢をかき抱いた、息を詰めるような一日も
ススキの背に隠れるように遊んだ秋の日も
ジリジリ焦げ付く暑い夏の日も
母子三人で見送ったいくつもの燃える夕日も

通り過ぎて風が吹く。


ここに在りて不思議。
このやわらかい命を今日も抱えていることの不思議。
通り過ぎて、道なき道に風が吹く。



中学の下校時にかかる曲がグリーンスリーブスだった。
友達とはしゃぎながらも、この曲がながれると、なんだかもの哀しいものを
かんじながら、長い影を引きずって帰り道を歩いた。

グリーンスリーブスにこんな歌詞があったとは知らないで。



あぁ、我が愛よ 君は私を捨て、
悲嘆に落としめた
君と愛しあってた間は、
一緒にいるだけで喜びがあった

グリーンスリーブスは我が楽しみ
そして我が喜び
グリーンスリーブスは我が宝石
彼女以外に誰がいようか

私は君の手中にある
望むものなら何でもあげよう
我が命そして財産をも捧げよう
君の愛が得られるなら


君によく合うスカーフを買った 
繊細で豪華に装飾された
私の処には小間使いもいるし
素晴らしく豪勢な寝室もある


最高のペチコートを君に買った
とびきり上等なものだ
胸元の輝く宝石もあげた
それは全て君のために


純白の美しいシルクの下着は
ゴージャスな金の刺繍入り
それに上質な肌のペチコート
君を喜ばすために買ったんだ


金と赤の君のガードル
そして豪華に装飾された真珠
彼女以外に女はいない
だけど彼女は愛してくれない


罪な放蕩で稼いだ財布
男の目をひく髪飾り
街角の女同様の風体
だけど彼女は愛してくれない


シルクで深紅のストッキング
膝は金の装飾仕立て
ミルクの如く白きパンプス
だけど彼女は愛してくれない


君の上着は草色のグリーン
袖はサテンで飾られて
君を至上の女王と化す
だけど彼女は愛してくれない



ガーターのすそは金色と
輝く銀の縁どりで
君は皆なを魅了する
だけど彼女は愛してくれない



上等の馬を君にあげた
好きな時に乗れるよう
君ほど勇敢な女はいない
だけど彼女は愛してくれない


その馬は緑に着飾り
君にずっと仕えさせ
見た目は派手な奴ばかり
だけど彼女は愛してくれない


君を乗せそして草原へ

馬は従順に従い
君は地を踏む事はないだろう

だけど彼女は愛してくれない


毎朝君が目覚める時
美味な朝食を用意した
君の味覚に添うように
だけど彼女は愛してくれない


俗物を求めない君だが
快く受け入れてくれた
唄も歌えば奏でもする
だけど彼女は愛してくれない


これらのドレスを買ったのも
君の喜びを
 得んがため
それでも私は拒絶され
君への愛は蔑まされる


よし神へ祈ろう
私は貞操を守り続ける
死ぬまでずっと
されば彼女の愛を得られるかも


いま彼女は別れを告げた
神よ彼女に幸多かれ
私は忠実な恋人だから
もう一度私に愛をくれ




イングランドの最も古い民謡で、エリザベス朝時代によく歌われ、シェイクスピアの劇 の中でも2回ほど言及されている。現在においてもイギリスでは親しみのあるメロディーである。

メロディーラインに魅せられて・・
その本質(歌詞)は全く知りませんでした。
これ、日本詩にしていたら・・下校のメロディーには使われなかったでしょうね(´▽`*)アハハ

吹きすさぶ風は あらゆるものを奪い取っていき・・
そしてまた・・新たなものを吹き込んできてくれる。

いろんな想いを繋ぎ留め、少女が身をすくめるように、
さおる。さんのココロに中に大事に大事に仕舞われていく記憶。

ココロに吹く風の気まぐれが
その記憶の数々を いろんな色染め 変えてゆく・・。

それが さおる。さんの すべての源なのかもしれませんね。

さおる。さんに 暖かな風が 吹きますように・・。
2012.03.02 14:30 | URL | kaminomoribito #JyN/eAqk [edit]
こんにちわ。
風はいつでも吹いているのですね。
吹いているから、新しいことがまたやってくる。
ときに、あまりにもあっけなく、残酷にすべてを塗り替えて行くかぜ。

それを目の当たりにしながらの、また明日は運ばれてくる。
同じ時期に
体調を崩されていたようですね。
もう全快o(^▽^)oですか。

ストレスって本人の自覚しないところで吹き溜まるように積もってしまうものなのかな。
ようやく春がですね。
20日ばかり大風邪で、あばらが痛くなるまで咳き込んでさすがにじっとしていました。
元気になると、やる気もわいてきますね。
春を感じています。
福岡の一歩早い春。
たのしみにしています。

いつも暖かいコメントをありがとうございます。
2012.03.04 10:04 | URL | さおる。 #JyN/eAqk [edit]
バックに飾ってある絵画はさおる。さんが描いた物ですね
筆使いが凄くなめらかです。一瞬全体が写真かと思いました。
手前にあるヒヤシンスは写真画像で上手い組み合わせで白がひきたちます。
「もう一度私に愛をくれ」この詩を読んだとき「ナオミの夢」を思い出しました。
「ナオミの夢」の歌詞のなかに、夢で良いからもう一度愛してナオミカンバックto me でももう一度愛することは出来ないのです。それが夢であっても。風が去っていくように
又新しい風がやってきて愛の生き方を変えていくのです。人生カンバック出来ないのです。
変えていくことは出来ます。それが自分にとって前進していくか,後進していくかは自分本人が決めるのです。かぜを引いていたみたいですね!今年は異常に寒いので風を引いたら直りも遅いです。もう春がそこまで来ているのでもう風を引くことは無いでしょう。
では又
2012.03.06 01:33 | URL | purotoko #- [edit]
おはようございます。
いよいよ息子さんたちの旅立ちの春ですね。
ほんとにね。子供たちが大きくなっていくって、大風が吹いたみたい。
特に男の子はそうでしょうね。にょきにょきにょきと大きくなって、
嵐のように少年時代を駆け抜けていく。

風が運んでくるもの。攫っていくもの。……

良い詩ですね…

さおるさんの感性は、いつもたおやかで鋭敏で。

写真がほんとにすてき。さおるさんの絵の前の白いヒヤシンス。
いい香りが漂ってきましたよ。^^
これから、きっとね、しばらくの間は、空の巣症候群に
少し悩まされると思います。胸の中に冷たい風が吹き抜けるように
さみしく、「あのこに食べさせたい!」ってひたすら思う!(笑)
でも、それをくぐり抜けたら、さおるさんの新世界がまた始まるよ~~~♪
無論、子供たちの新世界もね!^^
楽しみですね♪

お風邪だったのですね。背中を冷やすと咳が出ますから、
背中の首の下あたりをいつも温かくしてね。
お大事に。

いい春ね~~~~~~♪e-420
2012.03.06 09:43 | URL | 彼岸花さん #bKDOO.Zg [edit]
風はいつでも吹いているのですね。
そして、しらないうちにまわりの景色をかえていく。
ここのところ。びゅうとふく風の音が耳元で鳴り響いてやみませんでした。

そう、purotokoさんがおっしゃるように、あたらしい風を感じて、あしたにむかっていきたいです。
そんな風の?せいで久々の声を失うような大風邪をひきました。

回復とともに、はるがここまできていたようです。🌸
2012.03.07 00:30 | URL | さおる #JyN/eAqk [edit]
こんばんわ。ご心配ありがとうございます。
もうすっかり元気を取り戻しました。v-218
声が出なくなるのには、理由があるような気になります。
受験をはさんで、まさしく無言の業。
なにもいうべからず。


ここからはうまく離れて行くことが、息子の為になるのかと思いました。

びゅうびゅうと鳴り止まないのです。
我が子だけではなく、すべての成長しいつか消えゆくもの、
すべてが。
焼け落ちた隣の家の空き地を渦巻いて、吹き渡るびゅうという音。

確かにあった若い命が、家族の営みが私の目の前で消え去りました。

無常を思い、私も、生きているものすべても、この無常の中に在ることを
感じています。
一人が一つづつ抱えているいのち。
輝いた瞬間が、美しいのだと思います。

びゅうと吹く風は、とまらない。
びゅうと吹く風と共に、今日を生きたいと思うのです。
2012.03.07 00:53 | URL | さおる #JyN/eAqk [edit]
さおるさん、こんばんは^^

グリーンスリーブス、初めて聞いたのはいつでしたか、思い出せません・・・。
エリザベス朝時代にもよく歌われたこと、初めて知りました。僕の好きな時代です。

風と共に去りぬ・・・・映画のようですね。三次元の世界が、二次元のような過去になって
時折り四次元のように時を超えて蘇ったりして、人間の心は多次元構造になっているかの
ようです。そこに、いつも風が吹いているとしたら、それが自然の歌なのでしょうね。

さおるさんのびゅー・・・僕は8年後ですが、子育て事業が終わるのは15年後ですから
それから絵を描いたり好きなことを沢山したいと思っています。
息子さん、立派な後姿なのでしょうね^^
2012.03.08 22:06 | URL | はなさかすーさん #dSgqtt7g [edit]
いらっしゃいませ。
お体はおちつかれましたでしょうか。

風と共に去りぬ。
昨日は次男の卒業式でした。地元の公立中学です。
今の時代の子供は白けているかと思いきや、型にはまらない生徒独自の送辞に
答辞。
これまでかってなかった、生徒一丸となった前向きな学年だったらしく
先生からも、逆にお礼の言葉をたくさん頂き、感謝の一日になりました。

子供達が、みんな泣いているのです。
わたしの時代でも、男の子があんなに人目もはばからずなく姿はなかったのに………

一所懸命とか、感動とか、友情という言葉が、なんのてらいもなく、そこにあるのでした。

学校始まって以来のいい学年だった、 と教師陣みなさんが言ってくださった言葉が、
これからそれぞれの道を歩む子供達にとって、
どれだけの自信と誇りになったかと思うと いい学校に3年間通わせてもらったなーという思いでいっぱいです。

私がグリーンスリーブスを聴きながら下校したあの時とおなじころ。
こころで描く四次元の世界では、私と息子は同じ場所にたっている。

また風が運ぶ場所。
どんな息子にあえるかな。
どんな私にあえるかな。
2012.03.09 11:40 | URL | さおる #JyN/eAqk [edit]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012.03.13 19:49 | | # [edit]
へかちゃん。おひさしぶり。
時々ブログにお邪魔してましたが、とっても忙しかったようですね。
なんとか、インフルエンザの冬を乗り切られたようで、ほっとしました。

ぜひぜひ、ブログ、ご紹介ください。
わたしも、一応フェイスブック、開いてますので、またへかちゃんを
探してみますね。
私の友人も三人止まりです(~_~;)

アメブロのパスワードも忘れてしまったので、(~_~;)(すべては忘却のかなたに、、、)
拝見するだけでしたが、なんとかします。

今年はほんとうに春が待ち遠しかったね。
ようやく、ようやく、梅が咲きますね。

へかちゃんのところにも、あたたかい春が訪れますように。
2012.03.14 01:27 | URL | さおる #JyN/eAqk [edit]


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はじめまして。さおるです。絵を描き、詩を詠い、さまよい生きるものです。  
一人語りのような場所ですが、お付き合いよろしくお願いします。
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