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希望の木

Posted by さおる。 on 08.2013 未分類 6 comments 0 trackback

20130108125808103.jpg


新しい年が始まりました。
みなさま、今年もよろしくお願いします。


去年から外に出て、空になった息子の部屋で、希望の木がのびをする。
外は凍りつくほど寒いけど、暖かくなるまで、部屋を占領だよ。



30年も前にさおるのお父さんに拾われてきた、枯れかかっていた僕の親だった木。
都会で人間不信で病気になってしまった娘を迎えにきて
アパートの外に放り出してあった植物が、不憫に思えたのか
家財道具と娘と共に観葉植物を車に詰め込んだんだ。



あの時の姉はやせ細って三十数キロしかなくて、毎日窓から外を眺めるような暮らしをしていた。
まだ高校生だった私と、姉とで過ごしたクリスマスの晩は、ジングルベルもなく、クリスマスツリーもなく
哀しみがひしめくようなよるだった。


多分、夜空を見上げれば、満天の星が広がり輝いていたんだと思う。



ベルベットのコバルトブルーのロングドレスを身につけた姉と、私はこたつに向かい合って座っていた。
場違いなメーテルのような姉はウイスキーを飲んでいたと思う。
母は、結核で長期の入院中で、どうしたって私たちの世話をするわけにもいかず、遠い隔離された病室
で諦めて横たわっていた。


デタラメな感じだった。

こんな風に時間が流れて行って、私のたどり着けそうな場所は何処にもないような雰囲気の日々だった。


姉が死にたいといい、その言葉を聞いた途端に、声をあげて泣いてしまった。
いつまでも泣き止まないわたしに、姉はようやく姉のかおになって謝り続けた。


そんな夜。




娘と共に元気を取り戻したあの木はもう、いなくなってしまったけれど、
新しく、僕らは生まれて、三株になって育っているんだ。

長い年月はあっという間に流れていったけど、僕らは命をつないでる。



さおるは僕を希望の木とよぶんだ。
一つは、息子の部屋へ。
一つは、折れた枝をつないでさおるの部屋へ。
一つは、もといた場所、今はギャラリーになった空間へ。




お正月に姉にあったとき、これはあの時の木。きぼうの木だよ。

って教えてあげた。
わたしが知らない間に育てていてくれてありがとうと、言ってくれた。





この木のように、三人の子供の母となった姉。
お寺に嫁ぎ得度し、住職の資格も持った。
毎朝、袈裟を着て檀家さん回りをつとめている。



時間は人をいろんなところに連れて行くんだって、おもう。



私も、この足でもう少し遠くまであるいてみよう。






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プロフィール

さおる。

Author:さおる。
はじめまして。さおるです。絵を描き、詩を詠い、さまよい生きるものです。  
一人語りのような場所ですが、お付き合いよろしくお願いします。
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